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最近 購入し 読んだ 本

以前のブログで 富山大和で 「騙されたと思って 読んでみろ」という本を 購入したと 書きましたが、 そのミステリー小説を やっとこさ 読み終えました。

まず その感想ですが、少し気分が沈みました。 内容がグロテスクなどという理由ではないのですが、 登場する主人公さんが いろいろな理由が あるにしろ やけに 自分の田舎を 散々否定するんです。 逆に田舎の人たちは 故郷を捨てていった者たちを 嫌味に 思うという 悪循環。 都会に出ていき 職を転々としている主人公が自分を 自立した立派な 人間だと 言っているのです。 故郷の富山に いる私たちの生活が まるで 否定されているようで 非常に気分が 沈みました。 富山から 都会に出て行った人たちは 富山に残った 我々を このような目で 見ているのか?と どうも 思ってしまいます。

ところで 小説の内容は 家の歪み が 知らない間に 住む人の精神に歪みを与え 精神的に病んでいき 人に危害を加えるといった話でした。 その 歪んだ家に 住む人々は 代々 そんな人しか生まれないといった話でした。建築に携わる 私にしては 「建物」と「住む人の精神」 とても 興味深い内容でした。

その歪んだ家を 作ったのは その一家に 復讐を望んだ大工さん。様々な人間関係が 絡みあった話しでした。

ミステリー小説としては 「IT業界」 「建築業界」 「田舎の風土風習」 に深く突っ込み 非常に 斬新で 面白かったです。

ただ 主人公が 自分の故郷を 悪く言う 冒頭シーンだけ 少し寂しく感じました。

私だけかな?故郷を 悪く言う人に 出会うと 寂しく感じるのは、、、

確かに 私も 幼少期の陰湿なイジメに あった学校。

コンビニも なかった 田舎土地。

嫌で不便な故郷の思い出は たくさんありますが、

私を育んでくれた 土地です。 故郷を大切に 思っている人も 悪くはないと 思いますが、、、

 

 

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 眩暈(めまい)がすると 書いてありますが、 なんか わかるような 気がする内容のミステリーで 人、 家、 精神、 考えの 歪み  深く考えれば考えるほど 眩暈がしそうです。本を読んで 眩暈を 感じたい方 読んでみてください。