家作り
2011.4.28
家作りで よく聞く言葉。
「飽きのこない」 という家。
ふと 家って 飽きる飽きないで 建てるものなのかと思ってしまいます。
ましてや 人間60年も生きていれば 生活スタイル 好みや 考えも 変わるだろうし、「飽きのこない家作り」とは 言い変えると60年後の自分の好みに合わせた 家作りという事なのでしょうか。
これは かなり難しいでしょう。
子供って それは 小さい時は そりゃ当然 可愛い。 大きくなると世間を知り なかなか自分の手には余る存在になる だから 可愛くない?飽きた? こんなことは ないでしょう。
家と子供を 一緒にするのは 土俵が違うかもしれませんが、建てる側は 「家作り」を 自分の一生の仕事にした訳ですから それほど真剣です。
一生懸命 建てた家を やはり好きだと言い続けて欲しいと 強く思うのです。
将来 「あん時は これがいいと思って建てたけどねぇ~」と リフォームの際などに よく聞く言葉です、この言葉には 2種類の顔が覗きみることができます。
一つは 本当に過去に行った家作りに 失敗したという後悔の念が伺える顔。
もう一つは 昔の家作りを 懐かしむ 遠くを見つめ照れ笑いのような顔。
人間60年生きていれば 生活スタイルが変化するので、考え方も好みも変化するのも 否めないのですが、
家作りを するものとする者として、後者のような顔をして頂きたいと思います。
家の存在(お金で買えるモノ) と 子供の存在(お金で買えない者) の存在価値を 近づけるのは物理的にも 精神的にも 道徳的にも 無理だと わかっていても 近づけられたらいいな と 思ってしまいます。
共栄ホームズが 新築住宅だけでなく 愛着のある家は 何としても甦らせる 民家再生事業を 行っている 理由は そこにあるのです。
自分の家を 解体した時に 泣いた経験ってありますか?
この涙には 家が「モノという価値」 を超越した瞬間とも言えます。