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「日本の古民家」探訪 その5

民家というと、太い柱梁や立派な屋根を載せた和風の建物をイメージしますが、今回は洋館の邸宅をご紹介します。

「旧グラバー邸」(長崎県長崎市)は、鎖国が終わった幕末に、商機を求め長崎へ渡ってきたスコットランド人・グラバーの邸宅です。

まず目につくのはベランダです。ベランダは東南アジアにヨーロッパの人々が進出したとき、蒸し暑い現地の生活を少しでも快適にするために設けられたものです。日本の夏も蒸し暑いので、グラバー邸にも設けられました。

バルコニーの天井は涼しげですが、実際には鳥が巣を造らない工夫が必要ということで、メンテナンスが大変そうです。現代の住宅なら、別の方法で涼しさを感じさせると思いますが、先人のこうした失敗が生きているのではないでしょうか。

バルコニーのアーチや、八角形を使った平面、壁のペンキ塗りも、異国情緒を感じさせます。

グラバー氏が高台にあるこの邸宅から、眼下に広がる港を眺めながら、商談をしたり、家族と休日を過ごしたりする様子が目に浮かぶようでした。

 

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