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「日本の古民家」探訪 その8


白漆喰塗りの土蔵と、赤褐色の石州瓦による、明るい印象の街並みです。玉川に架
けられた一枚板による石橋も、華やかさを演出しています。
石州瓦は三州瓦、淡路瓦と並び日本三大瓦の一つと称されています。石州とは現在
の島根県西部にあたり、山陰では赤い瓦の民家が一般的です。他の産地の瓦よりも
高温で焼成するため、冬の大雪や寒さに強く、山陰の気候風土に適しています。北
前船の時代(江戸時代)より、遠く北陸・北海道まで運ばれており、性能の高い瓦
は重宝したと思われます。
腰壁の部分は杉の板を縦張りにしたもので、焼いた杉板を用いることもあります。
当社でも再生住宅を中心に、壁を白、腰壁を濃い色にして外観に安定感を与えるこ
とがありますが、打吹玉川の街並みも同様に落ち着いた街並みとなっています。
瓦屋根と漆喰壁による街並みは、日本の古い街並みの典型的な姿です。しかし典型
的な姿の中にも、日本各地では少しずつ差があり、その違いにそれぞれの地域特有
の価値がある。そこに暮らす人にとっては当たり前だけど、その当たり前が受け継
いでいきたい大事なものである。打吹玉川の街並みは、そうしたことに気づかせて
くれます。

今回ご紹介する「打吹玉川の街並み」(鳥取県倉吉市)は、白漆喰塗りの土蔵と、赤褐色の石州瓦による、明るい印象の街並みです。玉川に架けられた一枚板による石橋も、華やかさを演出しています。

石州瓦は三州瓦、淡路瓦と並び日本三大瓦の一つと称されています。石州とは現在の島根県西部にあたり、山陰では赤い瓦の民家が一般的です。他の産地の瓦よりも高温で焼成するため、冬の大雪や寒さに強く、山陰の気候風土に適しています。北前船の時代(江戸時代)より、遠く北陸・北海道まで運ばれており、性能の高い瓦は重宝したと思われます。

腰壁の部分は杉の板を縦張りにしたもので、焼いた杉板を用いることもあります。当社でも再生住宅を中心に、壁を白、腰壁を濃い色にして外観に安定感を与えることがありますが、打吹玉川の街並みも同様に落ち着いた街並みとなっています。

瓦屋根と漆喰壁による街並みは、日本の古い街並みの典型的な姿です。しかし典型的な姿の中にも、日本各地では少しずつ差があり、その違いにそれぞれの地域特有の価値がある。そこに暮らす人にとっては当たり前だけど、その当たり前が受け継いでいきたい大事なものである。打吹玉川の街並みは、そうしたことに気づかせてくれます。

最近、ご紹介したい事が多かったため、「日本の古民家」探訪は久しぶりになりました。再生ギャラリー「Classic館」でも写真を展示していますので、是非お越しください。

 

 

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