皆さん 茶碗を 不意に落として 割ってしまったとしたら、どうしますか? 私も含め そうですが、ほとんどの人が 新しいのを買うでしょう。
さて これが江戸時代だったらどうでしょうか? 江戸時代だと 白玉粉で接着して焼きなおして修理したそうです。
我々の時代で言い換えると 瞬間接着剤でくっつけるといった修理方法が これに あたるのではないかと思います。ですが、今 修理して 茶碗を使っている人はいないでしょう。
このような時代に 戻るべきという事は 無理でしょうし、とても極端過ぎて現実的な話ではありません。 ただ モノが豊かになりすぎた今の日本、モノに関しての感覚が麻痺しているという感覚を持つ必要があるのではないかと思います。 ただ何もかも 大切にし過ぎて ゴミ屋敷のようになったでは、 廻りに迷惑をこうむるので 考えものですが。 不必要なモノは溜め込まない、必要なモノは大切に使う。また 大切なモノに関しては 「もったいないの精神」で 長く使っていく という 感覚を 呼び戻して欲しいと思います。
特に 当社が 訴え続けている 「壊すなんてもったいない」再生住宅。 家とは 住むための手段として使われるモノです。今の時代 この家でさえ 使い捨てのように捨てられ 空き家となっているのが現実です。家というものは 必要で大切なものです。
皆さんは 特に富山県民の皆様は、多くの人が 家で育ってきたのだと思います。親と または祖父母と 暮らした家です。思い出が詰まった家です。大きくて寒い家? 親 祖父母は 孫世代と 後世も 住んでいける 広い家を建てたのではないでしょうか? 魅力ある街 東京へでていく若世帯。単世帯での生活は 気楽なのも 確かです。でも 口には出さないだけで 寂しいのではないでしょうか。
大きくて寒い家は どれだけでも改善できるのです。ましては あるものを利用すれば 新しく建てるよりも 安く改善できるのです。単世帯で暮らしたければ 大きな家を利用して 2世帯仕様の 間取りにすれば いいのです。
単世帯で 家を建て 生活を維持してゆく為 親は共働き。家を建てた多くの単世帯家族がこのような家族形態では ないでしょうか。 今の小さい子供は このような親を どのような目で 見ているのでしょうか。子供は 親の思っている以上に 賢いので、冷静に今の現状を見て 直接 寂しいとは 言わないでしょう。子供は 昔から 違う形で サインを出してきますよね。我々の孫時代の家族形態は どうなっているのでしょうか。 これを考えて 不安と感じるか。自分達も 出て行ったのだから 子供も出て行くのは仕方が無いというか、 子育て後は出て行ってもらわないと 子供は経済的お荷物な存在になっているのか。
今 現状の利便性を 求めた生活の結果 どのような未来になるかは、 ほんと謎です。それなりに 順応しているのかもしれません。
今の日本社会、給料は上がらない、その反面 物価、税金は上がる。
単世帯で 理想の家を持ち 理想の生活をするには あまりにも今小さい子供たちにシワ寄せが 大きいと感じます。
世代を越えて生活を守る 時代が また来たのではないかと 最近 考えはじめました。
家に対して 「もったいない」 という感覚を 取り戻すことが 今 必要なのでは ないかと 思います。 少なくとも 再生住宅を考えられる お客様と接していると こう考えはじめられた方々が 多くなってきているのではないかと 感じております。