感 謝
株式会社共栄ホームズSTAFF BLOG
建築に興味のある方でしたら「南部の曲り屋(マガリヤ)」という言葉を聞いたことがある人もいるかと思います。今回の「日本の古民家」探訪は、南部の曲り屋を代表する「千葉家住宅」(岩手県遠野市)です。
「曲り屋」とは馬小屋(ウマヤ)と人間の生活空間(オモヤ)を直角に配置して、L字型で一体にした民家のことをいいます。江戸時代後期に建てられ、一時期は25人と20頭の馬が一軒の家で生活していました。遠野は内陸と沿岸を結ぶ交通の要衝として栄え、馬が主要な移動手段だった時代、多くの曲り屋が建設されていました。
この民家は、城郭のような石垣と、巨大な茅葺屋根の、迫力ある外観に圧倒されます。また敷地内に遺されている蔵や神社も古く、状態も良く魅力的です。
先日、弊社創業30周年記念式典・祝賀会を開催致しました。
記念式典では、来賓の皆様からご丁寧な祝辞を賜り、誠にありがとうございました。
祝賀会では、高原兄さん、TOMOMIさんをお招きしてのコンサート、スキー・ジャンプの長野オリンピック金メダリスト・船木和喜選手とのトークショーの開催もあり、大変盛況な会となりました。
当日ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
こうした式典を開催することができたのも、ひとえにお客様、一緒に仕事をさせていただいた皆様、お世話になった皆様のおかげであり、心より感謝申し上げます。
今後とも共栄ホームズをよろしくお願い致します。
建築に関わる仕事をしている人はたいてい建築好きで、休みの日も各地の建築を見てまわる、という人が多くいます。ご多分にもれず当社の社員も、時間を見つけてはあちこち歩いています。
その際に撮影してきた写真を、今後少しずつお届けしたいと思います。写真を通じて、建築の魅力や、家づくりの楽しさを再発見してもらえればと思います。
最初にお届けするのは、「旧花田家番屋」(北海道小平町)です。
明治から大正にかけて、北海道沿岸ではニシンを中心に豊漁の期間が続き、その間本州から北海道へ、1年のうちに何ヶ月か漁夫として働きに行っていた人達がいました。
番屋とは、漁場を経営する網元と、彼ら漁夫が一緒に生活するための建築で、北海道ならではの建築です。
番屋では網元の住まいと、漁夫の生活する場所が半々に別れています。網元の住まいは座敷や床の間など、貴重な木材を使いながら格式高く仕上げられています。漁夫の場所は、「ネダイ」と呼ばれる寝台がコの字型に配置され、全体に大きな屋根を架けた迫力ある空間が広がっています。
今でこそ木造でも大規模な建築を造ることは可能ですが、100年以上前(明治38年頃建築)にこれほどの大きさで造られたことは驚きです。
突然ですが皆さんは、世界遺産や文化遺産などいろいろな「〇〇遺産」というものを聞いたことがあるかと思います。この間、TOTOさんからチラシを頂き初めて聞く「〇〇遺産」に出会いました。
みなさんは聞いたことがあるでしょうか?「機械遺産」これは、機械技術の発展に貢献したとして認定した日本国内から選ばれるそうです。国内の機械の中でも特に我々の生活に大きな影響を与えた機械・機器、関連システム、工場、設計仕様書、教科書などを記念物として認定するものだそうです。「機械遺産」の選定基準は社会発展に貢献した機械であること、現存していて実際に動かせる状態であることが条件です。
今回はTOTOさんの初代ウォシュレットが認定されました。家庭で使用される機械が「機械遺産」に認定されるのは今回が初めてだそうです。新しいトイレ習慣を創造し、国民生活に対して貢献した機械として歴史的価値が認められたものです。確かに日本だけでなく、ウォシュレットの技術は海外でも認められ、日本のお土産ランキングにも入っています。普段何気なく使うようになってしまいましたが、すごい技術だと感じます。
全国単位や日本単位で、様々な種類の「〇〇遺産」が生まれています。そのことにともない、〇〇遺産検定というのも多く生まれています。こんなにも種類がたくさんあると、全てのものが大切に思えてきます。もっと小さな単位で考えれば、皆さんもお持ちかと思います。先祖が残していったもの。家族、また個人が大切にしているもの、それもまた1つの「〇〇遺産」だと思います。そんな物や心を大切にしていただきたいと感じました。
当社の行っている家づくりもその1つで、残していくもの、新たに作っていくものがあります。それぞれのご家族の大切なものとなれば幸いです。
国宝というと、奈良の法隆寺など、有名な建築がいくつか浮かんでくるかと思います。建造物の国宝は日本に200件以上ありますが、実は富山県には1件しかありません。
その1件が、高岡市にある瑞龍寺です。
先日、その瑞龍寺がライトアップされるということで、高岡市在住の私は、仕事帰り行ってきました。気軽に国宝へ行けるのは、嬉しいものですね。
ライトアップは光の色が次々に変化すし、建物の表情が変わっていきます。そのため、今いる場所がお寺であることを感じさせず、400年以上前に建てられたことを忘れさせる、新たな空間となっていました。
瑞龍寺のライトアップは大掛かりなものですが、私たちが暮らす住宅も、ちょっとした工夫で新しい魅力的な空間に生まれ変わります。
ライトアップに関連して照明について言えば、電球の色を変えただけで、安らぎや元気をくれるようになります。
こうした有意義な時間を、日々の生活の中で少しでも増やしていければと、帰り道の参道で思いました。
富山市内の再生住宅の現場も、大分進んできました。
当社では、工事現場も家づくりのきっかけとして重要と考えているため、一目見て共栄ホームズの現場と知ってもらいたく、写真のようなシートを掲げています。
また、壁に描いてある「Neo&Classic」のロゴは、湿気を通して水を防ぎ、熱を遮るシートで、最近の住宅には欠かせない材料となっています。小さなことですが、当社の家づくりを知ってもらうための工夫をしています。