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注文住宅に際して 断熱性能 どうしようか?という お話を お客様から 質問されます。

断熱等級4から ゼッチZEH仕様にする為には、フェノールフォーム断熱材ですと 15mm厚みを増やして頂ければ UA値に関しては ZEH基準クリアできます。

お客様の中には、断熱材 たった 15mm(消しゴム程度の厚さ)を 増やすのに 何十万円以上払うのは 嫌という 価値観の お客様や 疑問をお持ちのお客様 様々 おられます。

また その疑問には直球的な質問が投げられます、 「たった15mmって 体感できるもんですか?」と 聞かれたところで その答えは 会社の仕様という事で ただ口を揃えて言わされている営業マンか、設計者の主観や価値観が 必ず入ってくるところだと思います。

断熱材に 何十万払うなら 設備を良くしたい! とか、建物を もう少し広くしたいという考えもあります。

そこで 断熱等級4 と ZEHゼッチ基準の 断熱材の違いを 図にしてみました。

 

【断熱等級4 UA値=0.87以下 0.7台】

【断熱等級ZEH基準 UA値0.6以下 0.5台】

とりあえず今回は、UA値計算方法は、簡易計算ルートです。 窓は、長戸無しで 計算しております。 屋根断熱も無し、すべて天井断熱で計算。 熱橋部計算は 在来軸組工法での比率計算となっております。玄関ホール部 や 浴室部分は 基礎断熱計算にて計算しております。他 基礎通気工法床断熱の補正係数をかけております。壁は、構造用合板9mm厚分まで計算に含めております。(石膏ボードは直貼りではないので 計算に含まず)

上と下の図を 見比べて頂くと、消しゴム程度の 断熱材の厚みが増えているだけ という事が 分かられるかと思います。

ちなみに ZEH基準以上の HEAT20 G1 G2 へは、厚みは基本変えず フェノールフォームをネオマゼウスへ変更、サッシをトリプルガラスへ変更すれば クリアできます。

これが 体感できるか出来ないかは 人次第。。 かと 思います。

仮に 僕が素人感覚の 消費者目線だったと想定して、 率直に 思った事。

「何十万円も 断熱材に支払ったので、 てっきり 厚みが最低でも 1.5倍~2倍にはなったのかな?とか 勝手に思ってた。」

きっと 僕が施主だったら こんな感想を持ったと思います。 素人感覚というものです。

最後に 補足しますが、フェノールフォームですと15mm(1センチ5ミリ)断熱材の厚みを増やすのに 値段は1.5倍になります。

 

日射取得率や 吹き抜けの有り無しや 間取りの組み方で工夫した方が 消しゴム程度の厚みにお金をかけるよりも よっぽど快適に過ごせる家に出来る可能性も十分にありますので そこはご相談下さい。

結論 UA値計算は ただの札束での殴り合いという事が 分かって頂けたかと思います。

言葉悪く言ってしまえば 技術でも何でもないという事です。

それよりも大事なのは 丁寧な施工です。 気密施工や 通気施工 それらのしっかりとした区画割り。 また 建物の止水性、遮湿性能 が 重要。  これは 札束の殴り合いじゃなく 現場での丁寧な施工がモノをいうところであります。

物凄い厚みの高級断熱材を入れても、通気区画割りがしっかりしていないと冷気がコンセントなどから侵入してきたり、湿気が入ってきたり。逆に 通気を止めてしまえば 木材の腐朽、結露にも繋がります。 それは決して快適ではありませんよね。

決して 高断熱の建物を否定している訳じゃありません。自分で、UA値0.8~0.3以下の建物を実際に体感しての感想です。 お金があるなら 個人的にも 是非 皆さんに高断熱の断熱材と厚みのある断熱材を 採用して住んで頂きたいです。

しかし、

お金がすべてじゃない所が 建物の設計で 面白いところですから。

 

特にグラスウール、ロックウール、類は とても安価で良い材料ですが、

現場では、しっかりと 断熱材を組み込む丁寧さが より必要ですね。 

気密層の連続には 断熱材の中では 一番 手間がかかります。

そんな丁寧さに 欠けると 断熱層、通気層の区画が一気に曖昧になり、 性能低下 夏型結露、冬型結露などの問題もあります。

たまに営業トークで 「この断熱材は 湿気を吸放出しますよ」 と 言われますが、

基本 断熱材は 吸湿させては 駄目です。ナンセンスです。 

なので、厚み や 選ぶ材 よりも 丁寧さが必要という 考え方もありますよね。 これも また一つの 温かい建物の住宅取得考え方の ひとつだと思いますし、価値観の選択肢だと思います。

 

過去の 担当現場でのグラウウール断熱材 施工例。 この時の施主様のご要望は、施主様自身がネットで調べまくって出した結果。

断熱性は『低炭素住宅』や『長期優良住宅』基準クリア程度でOKで、なんとしてもC値は1.0を切って かつ 建物を 安くコストを抑えて欲しいとの ご要望で、グラウウール断熱材を使用しました。

袋入りグラウウールですが、それだけでは、気密や遮湿をカバーしきれない部分は出てくるので、しっかりと 厚手の気密シートで 梁から土台まで気密層が連続させて隙間は ほぼ皆無です。C値も1.0を切りました。

窓廻りもしっかり。この際は 窓枠付きだったので 干渉しない用に 本体隙間には コーキングで納めてあります。

基本は、やはり 丁寧な現場施工からスタートだと 思います。

その為には 信用できる 住宅会社を

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こんにちは。やっと 大寒波も過ぎた感じがしますね。。

お陰様で 当社の現場でも 外工事にストップがかかっていましたが、再開できております。良かったです。

そんな寒い時期。 気になるのが、隙間風。

古い建物であれば 隙間風は仕方がないとは思います。

新築でいうと、コンセントBOX や 照明器具(ダウンライト)などからの 冷気侵入。

これは 防ぎたいですよね。 新築といえど、気流留めの施工や気密施工がしっかりとされていないと、 キッチン トイレ 洗面所の換気扇などを同時使用したりすると、居室が負圧になり、コンセントBOXなどを通じて その冷気が 居室へ引き込みます。 ただしその冷気は 一応 直接的な外気ではないので 欠陥住宅とは なりません。 残念ながら

また 気密とは相反する通気施工も とても大事です。通気しないと 結露やカビ発生 木材の腐食の原因になるので、 気密をして、この断熱区画、通気区画を しっかりと 区画分けする施工がとても 大事であります。 また だた 通気用に穴や隙間を開けてれば良いという訳じゃなく 効率よく換気できるように まんべんなく配置する事が 長く建物に住まわれる施主様の為にも とても重要な設計における配慮と 言えます。

デザイン重視にならない様

そんな建物にならない為の 対策動画です。