3月12日(木)、オーバード・ホール(富山市芸術文化ホール)で上演された「ショウ・ボート」を鑑賞してきました。
共栄ホームズの富山市文化事業基金への寄附に伴う特典で招待を受けました。このような機会がないと「ミュージカル」というものに触れる機会がない私です。とても充実した時間を過ごすことができました。
「ショウ・ボート」とは、富山発ミュージカルが再び日本初演に挑んだ作品です。1927年初演で、現在のブロードウェイ・ミュージカルの礎となった金字塔です。
舞台となるのは、ミシシッピー川に浮かぶ劇場船「コットン・ブラッサム号」。船長の娘マグノリアと賭博師ゲイロードの波乱に富んだ人生、さらには黒人労働者の人種問題が描かれています。アメリカ社会が抱える深刻な問題に正面から挑んだことでも話題となりました。
そして何と言ってもジェローム・カーン作曲の音楽が秀逸。
黒人使用人のジョーが労働の苛酷さを歌う「オールマン・リヴァー」は有名です。また、ジュリーが歌う「あの人を愛さずにはいられない」、マグノリアとゲイロードのデュエット「メイク・ビリーヴ」「ユー・アー・ラヴ」など数々の名曲が揃っています。
日本有数の舞台機構を持つオーバード・ホールならではのスケール感あふれる演出。
「ショウ・ボート」のキャスト56名(プリンシパル13名、アンサンブル30名、富山アンサンブル13名)。プリンシパルは、いずれ劣らぬ日本ミュージカル界の実力派が揃った超豪華ラインナップとなり、ますます全国からの注目度が高まることとなりそうです。
そんな豪華プリンシパルには、富山市出身、元宝塚歌劇団月組男役トップスター“剣 幸”さんはもちろんのこと、同じく富山市出身で、元宝塚の“麻尋えりか”さんが、初出演。これからの富山発ミュージカルを担う美しきホープとして今後のご活躍が楽しみです。
私は、アンディ船長の「スマ~イル!!」の一言に魅了されました。大声で励ます父の短い一言。何気ない一言に勇気づけられ、人生が変わることがある…
「ショウ・ボート」是非多くの皆様に楽しんで頂きたいです。