お化け屋敷

次の日 朝早くの 出勤だったので、夜は早く寝ようと思い 早めに布団に入ったのですが、なかなか 眠れませんでした。 いつもは 布団に入ると数分で 意識不明になるのですが、何故か 眠れません。 いつも こんな時は本を読む事が多いのですが、 眠れない時に TVを付けると 結局 番組の結末が気になり 番組を最後まで見てしまい、結局 夜更かしとなるので 夜のTVは なるべく避けていました。 しかし 昨晩は 何故か TVをつけました。



「お化け屋敷プロデューサー」に 密着。


おいおい 何なんだ こんな面白い 番組!

 

私は ホラー映画や番組をみると夜 トイレに行けなくなる性質なんですが、不思議と この手の 番組が大好きなんです。 昔 夏の昼間にやっていた 「あなたの知らない世界」という番組は、怖いながら見ていて 今でも軽いトラウマです(笑) でも 見たいんです。不思議ですよね~。


番組では 我々の身近な話だと、高岡市のお化け屋敷をプロデュースした五味弘文さんを 密着をしていました。 もちろん怖がらせる為の 仕掛やこだわりも面白かったのですが。中でも ものすごく印象的だったのが、お化け屋敷を構想している時の 楽しそうな 五味さんの表情でした。 怖がり楽しんでいってもらえるお客さんの姿を想像しながら お客さんの期待予想を越えるお化け屋敷を構想しているんだなと 感じました。


 

obake[1].jpg


 


私たちが お客様の 家を設計するのと 全く同じなんだと感じました。私達も 良い意味で お客様の想像を 超える提案をできるよう、お客様の喜ぶ顔、驚く顔を妄想しながら 設計します。


五味さんも きっと マニア というか オタク気質なんだなと思いました。私も 他人から 良く言われますが オタクです。設計する家は 窓の高さ数センチ単位でも こだわりたいんです。最終的に 決めるのは お客様ですが、私の方も 負けじと提案します(笑)。 家に関しては 常に 妄想しています。 多少の違い かもしれませんが、その積み重ねが 物凄く家に いい個性を持たせる事ができます。


他の家と どこが違うのかは わからないが、何か 違って見える。 わからないが何か違って見えるという所が 家作りのセンスな部分じゃないかと思っています。  見て判る圧倒的な違いセンスも 時には必要ですが、お金がかかり お客様の負担となる事が多いです。



また 家作りに 携わる者として、休日には 私が必ず キッチンに立ち子供と奥さんに 料理を提供します。思い込みかもしれませんが、料理には 自信もあります。オタクなので 下味 下処理 隠し味などという言葉が大好きです。 家事動線も 自らキッチンに立ってみて考えます。 そうすると色々判って きます。 個人的には生ゴミ用の三角コーナーは 衛生的に置きたくないので、シンクの真横には ゴミ箱が欲しい。職業柄配管の汚れには人一倍気にするので、排水口には とても目の細かい網を使います、頻繁に シンク網を捨てる為 ゴミ箱は必須です。

 

シンクとコンロ(IH)の間の作業台の真後ろ(1000mm以内)にも 作業台があれば 同時に 盛り付け、切る、下処理と 3つ以上の作業が同時にできていい。

また 茹で作業の時や、火力が立ち上がるまでの、 数分の間に 洗い物もしながら効率的に 作業したいので、荒い動作にも対応できるよう 床は 濡れても大丈夫なタイルにしました。


自分の調理の考えは、調理する人自身も 出来たての温かい食事を皆と同時に 食べるために、いかに効率よく作業を終了させるかの流れを重視しました。食事が食卓の上に完成して並んでいるが、ママが調理器具を片付けていて なかなか来ないという 食事風景が 嫌なので。

 

視点にもこだわり 自宅には中庭があるのですが、キッチンから シンボルツリーを一望できる目線の高さを考えて 床を150mm下げました。我が家の絶景ポイントの一つです。

 

キッチンからの目線にもこだわり 子供も動きがわかるように 至る箇所にFIX窓を多く採用し 見えるチャイルド動線 とし、キッチンから玄関、ホール、階段室、リビング プライバシー空間(トイレ、浴室脱衣場)以外 すべて見わたせる設計とし、また同時に解放感も出しました。

 

などなど。 マニアックなこだわりがあります。これは あくまで 私個人の使いやすい 自宅の間取りです(笑) このように設計しました。 調理のやり方も ひとそれぞれなので その人に合った設計になってきますが、 使い易さは 机上での空想論と現場では 若干違ったりします。


個人それぞれの生活スタイルがあり 多種多様だとは思いますが、皆様も 妄想してみると 使い易い 同線や間取りが なんとなく想像出来てくるかと思います。 もし できなければ おせっかいですが こちらからアドバイス 提案します。 家マニアなんで(笑)



何かを創造する 設計者には 結構オタク気質が多いんじゃないですか?個人的には そう思っています。 違ったら スイマセン(笑)モノ作り日本! 日本はオタク人種だからこそ ここまで発展したのかも。 言い過ぎ(笑)




で、結局 番組を 最後まで見て 夜更かしとなりました。