今日は 真面目に 建物の話し

こんにちわ 武田 憲昭です。

今日は 少し真面目に 建物の お話を しようと思います。

今日は 気密性のお話です。

気密とは、C値という 数字で 表示できます。

隙間(すきま) の C(シー) で 覚えれば 覚えやすいと 思います。

 

建物の断熱性能は、 UA値 という数字で 表示できます。 これは 建物や基礎の工法による熱損失補正、断熱材の性能、サッシ性能を 考慮して 高度で 精度高く数値化したモノです。  従来の 床面積で除していた Q値 よりも、外皮面積で 除しているので より 人間の体感値に近い感覚のものになっていると思います。

 

仮に どんなに UA値(断熱性能)を 上げても、C値 (隙間)が あれば、クーラーで冷やした部屋の空気は その隙間から 徐々に 逃げてゆくという イメージが 良いかもしれません。  

かといって C値を 究極に稼ぐ事に対しての 、方法などに関連して 建物 人体 生活に対する弊害も もちろんあるので、 何が 完璧な 建物なのかは 未だ 各メーカー 試行錯誤状態といった 感じの 建築業界なのでは ないでしょうか。

高層ビルなどの規制 や 研究、性能向上に関しては、結構 前から 行われてきた印象で、現代では 省エネ法での 規制対象にまでなっていますが。(一定の基準をクリアした高性能の省エネビルしか建てれませんという規制があります。)  木造の一般小規模住宅は、何百年 大工さんの 勘 と 感覚や 腕で 建ててきた日本の 木造住宅ですので、 こういった省エネ法 建築士法 、基準法改正 に 伴い 日本の木造建築に 科学的学問の側面が流入してきたのって、 やはり ごくごく最近の 話しなんですよね。 なので 皆さん 試行錯誤なんです。 結果 何が 良い建物なのかは 今後 数十年かけて わかってくるのかもしれませんね。 一般住宅に関しては、耐震性は規制されていますが、 UA値 C値 に関して 規制は 未だに無いので、皆さん 好き勝手 建てている状態です。  C値に関しては  同じ ハウスメーカーで建てても 現場監督、大工さんによって バラバラなんて事も ザラに目にします。(気密測定をしない場合 ほとんどコレに当たるでしょう)  あなたの 家の気密が取れているかは 大工さん や 現場監督のやる気次第。 嘘の様で 本当の 話です。

 

 

ちなみに UA値は お金を出せば お好きなだけ 数値を稼ぐことは 可能ですが、C値は 現場での手間なので そこに関して 紹介していきたいと 思います。

では 当社での C値 確保の施工 一部を紹介させて頂きます。 (在来軸組工法です。)

 

これは 建物 外周廻り胴差 や 梁の 部分です。 黒いテープが 張ってあるのが 分かられるかと思います。

黒いテープの内側には 耐震金物の 受け金具 または ボルト 類が あります。(室内の梁と 連結する為の 金物)

建物にしたら  受け金具、ボルト = 穴 なので、そこを塞ぎます。

また  大工さんによる 耐震金物の ボルト 締め忘れ防止にもなります。人的 被害を防ぐ事にも 一役かっております。

指定トルクで 締まっている事を 最終確認後、この気密テープで 処理します。 現場監督の仕事です。

今の 新築住宅って 何百個という ボルトで 連結されています、一個も 忘れず しっかりと 全部 締めていますか? 一回 締めても 緩んでくるんですよ、仮締め 本締め しっかりと 行っていますか。 構造計算で指定されている規定のトルクで しっかりと締めてありますか? 設計者、現場監督なら もちろんトルクの測定できるトルクレンチ持ってますよね? 意匠設計 ばっかりに 頭がもってかれていませんか?   こう考えると 恐いですよね。 

 

この 気密テープ C値を稼ぐ事、 締め忘れ防止になっている事、 一石二鳥の 作業です。

もちろん大工さんも 確認してますし、現場監督も確認すれば、二重のチェックで より良い 建物になってゆきます。

おそらく この先も 人の手間 で、 建物の 見えない部分の質が 変わってくるのは 、ずっと同じだと思います。  信頼できる ハウスメーカー 現場監督、設計者に 出会うことを 祈っております。

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