耐震等級について

現在 耐震等級Ⅱ~Ⅲ性能認定の建物設計をさせて頂いております。

正直木造住宅の場合、耐震等級Ⅱ~Ⅲと言っても構造体って (規模にもよりますが)そんなに変わり映えしないんですよね。 言ってしまえば 今の高断熱・高気密主流でコンパクトで窓の少ない、または無い建物の場合  気付けば 耐震等級Ⅱ~Ⅲクリアしてたなんて 今の時代よくある事です。接合金物類を少し調整すれば良い程度、なのでコストアップもそこまででもない事が多いです。

でも 基礎はそうはいかず、簡易配筋表での設計から鉄筋コンクリートの構造計算での設計に切り替わる為 ここにコストがかかります。断面鉄筋量と布基礎の量が大幅に変わってきます。広いLDKやインナーガレージがあった場合、地中梁の設置などが必要な為 尚更です。

しっかりと耐震等級Ⅱ~Ⅲの性能認定を取得するには、木造部分の等級と、基礎の等級を合致させなければいけないので、基礎の方にお金がかかる事が ほとんどです。

たまたま 今 耐震等級Ⅱ~Ⅲの性能認定付きの建物の設計をさせて頂いておりますので、機会がありましたら、YouTubeや当ブログにて 耐震等級Ⅰと耐震等級Ⅱ~Ⅲの 具体的な違いを 分かりやすく紹介したいとも思っております。

大概の方々は 木造の方は あまり違って見えないけど、基礎が 全然違うねって感想を持たれるかと思われます。

『耐震等級Ⅱ~Ⅲ』(相当) と売り出してある建物は、おそらくコストの面で基礎がクリアしていない建物である事がお分かりになられたかと思います。基礎にはコストがかかるので、コストのかからない上モノだけクリアしていると思われる建物にベタ基礎配筋表での基礎に載せる建物なのか?詳細は分かりませんが、

建築業界 住宅業界って このような曖昧で誤解を生む様な 表現が多いですよね~

僕も そういう建物が悪だとは、さすがに思いません。うまくコストカットし強そうな建物である事を表現をしているなぁ~とは思います。

賢い人達って 真実を見抜く力がありますし、また 今の時代 ネットの時代なので 簡単に調べられてしまいます。

そして見抜かれて、

こういった 消費者を曖昧なイメージ広告で売る手法が住宅業界のイメージが 下がる事に 繋がらなければいいなぁ~と思う 今日この頃です。

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