断熱計算 (最高グレード断熱等級7へ)

今日は 自宅のリノベ用の断熱計算を行っておりました。

現在 UA値=0.31(等級6)での計画だったのですが、もう少しで断熱等級7も見えてくるので

せっかくなら仕様の見直しを行って断熱等級7(UA値=0.26以下)までもっていくつもりで

外皮計算の再計算を進めておりました。

この段階まで軽く考えておりました

パッシブ性を考慮して床断熱と天井断熱の自然通気工法には どうしてもこだわっているので、自然通気をしなくなる基礎断熱は最低限にとどめたい。

結果 数値的にたった外皮平均熱貫流率0.05の差ですが、なかなかの大変っぷりでした。。。

まずは 床の見直し、大工さんと話してしていて強度的な問題で床垂木の径とスパンをちょうど見直していたところでしたので、ネオマゼウス30mmから45mmへ変更し、最終的に剛床仕様の上に広スパンでの垂木組床で

床断熱材はネオマゼウス65mm+45mmのダブル床断熱で計110mmへ

熱橋部の計算比率も下がり

まぁ これでイケるだろう踏んでいたのですが、、、 安易でした

UA値=0.27 。。。惜しい!!あと 0.01 

しかし ここからが思考計算地獄への入り口でした

もう材料も現地に入れたので、壁厚・床厚・天井なんて梁とギリギリなのでもう無理

もう下地等の仕様は変えられない どうしよう。。。

壁も床も天井もこれ以上断熱材を入れる隙間すらない。。。。

これ以上性能の良い断熱材も存在しない

こうなると未だコンクリートを打設していない、玄関ホールなどのコンクリート下の基礎断熱で調整をかけるしかない。

最終手段として、玄関ホールの基礎断熱とUB底盤の断熱材をネオマゼウス130mmにする事で

なんとか UA値=0.26 断熱等級7を確保

意外に大変でした

正直 僕の考える自然通気を利用したパッシブな住宅の限界を今回感じました。

噂では 等級8っていうのも出てくるらしいのですが、、、、、 

ハッキリ言ってシロアリやカビの観点から基礎断熱ありきの考えは、少し怖いなとも思いますし

仕様を考えると日本の多湿地域に合っていないような気もしてます。特に富山県 雨も多いし。

ちなみに上記仕様の断熱材を床断熱からただ基礎断熱に変えるだけで UA値=0.26 → UA値=0.23になるんですから。楽な施工が良い または 数値だけ稼ぎたいなら基礎断熱という事になっちゃうのが正直怖いところです。数値目的と工期短縮で飛びつくハウスメーカーが出てきているので危惧しているところではあります。

ともあれ

コレでパッシブ性を併せ持つ現行法最高断熱性能を誇るリノベーション住宅を完成させる事ができそうです (等級8仕様は 詳細が未だなのと、ここ10年は未だ目指さなくて良いのかなと考えています 断熱材メーカーさん頑張って下さい)または、北海道の道北では 白アリが居ない(または少ない)みたいなので、北海道では目指してみてはいかがでしょうかという感覚です。

通気工法の為 スタートがまずマイナスの補正での計算になっているので、ただの数値稼ぎじゃなく「天井断熱」と「床断熱」でこの性能を確保したという所が 知る人ぞ知る魅力な点です。木造は自然通気が必要です 躯体を長持ちさせる為に機械や人がコントロールするには限界があると思っていますし、湿度や結露コントロール・そんなマメな知識を持って気を付けながら日々生活するのも億劫になりませんか?

そんな放ったらかしでも長持ちで最高断熱等級のリノベーションの家 完成予定の年末頃には、皆様にも実際にご体感・ご覧になって頂けるかと思います

お楽しみに!

 

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