高齢者から見た 住宅

 『2世帯住宅、3世帯住宅』 富山県では そう珍しい言葉ではありません。さて、住宅会社が 2世帯、3世帯住宅を 設計する際、本当にすむ方の生活スタイルを考えて 設計する、提案する事が重要になってきます。今回は2~3世帯住宅ということで、高齢者の目線から見た 高齢者に優しい 提案を参考までに紹介します。高齢者に優しい住宅とは 若者にも住みやすい住宅です。 若者も時が経てば 年寄りになりますね

高齢者とは①心の変化(新しいことを覚えにくくなり、新しいモノに慣れるのに時間がかかる、物事を考えるのが面倒になる)傾向にあります。最近ではデザイン性の高い設備機器が 数多くあります。例えば 蛇口です。デザイン性の重視したモノは 高齢者にとっては 水の出し方もわからない不便なモノです。高齢者の使用する設備に関しては、昔ながらの形の蛇口にしてあげるなどの工夫が必要です。
 また②トイレがちかくなる 傾向にあり。トイレと居室の間取りの動線も重要です。
 ③感覚の変化(私たちが見ている色と 高齢者の見ている色は違うのです。例えば 私たちが見る 白は黄色に 見えるのです。)壁紙の色など 動線部分には コントラストを付けたモノを貼ってあげるなども、視覚的要素から移動のしやすさなどの工夫の一つです。
 ④体のバランス能力の低下。そのための手摺りの位置も重要になってきます。人それぞれ、体格、手の長さ、も違うので 手摺りの高さも必然的に変わります。また 病気(パーキンソン病、ALS、片麻痺)などによって手摺りの高さは 全然違います。 マニュアル通りの手摺りの高さでは 病状によっては 使いにくいモノになります。病気でなくても将来の病気にそなえて
、手摺りの移動させるれる壁の下地作りも必要になります。
その他 まだまだたくさんの工夫はまだ多くあります。住宅とはマニュアル通りにはいかないのです。家作りをお考えの方、様々な面からの 提案力のある住宅会社と 出会うことが 一番だと思います。




手摺りの材質も 木が良いでしょう。病院などにある 金属製の 手摺りは 年中温度管理されている場所ではない一般住宅では、冬場 冷たくて握るのも嫌になってしまいます。