当社の朝礼は 朝7:40より始まり 社員の一言というのがありまして、順番順番に仕事に関係有無しに関係なく 何か お話をする機会というのがあります。
今日は 当社の 大工あがりの 現場監督 中村 哲の順番でした。
中村 哲の話を そのままお借りします、
中村の奥さんは 助産婦さんで、長男、次男とは 病院での出産を無事に終えておられました。 時は過ぎ 3人目 長女を妊娠した際に 自宅出産をしたいとの事で言われ、関西出身の中村は 特に考えも無しに 流暢な関西弁で 「好きにしたらエエんちゃう」と 返したそうです。
とある8月2日 夜中 午前2時過ぎ、陣痛がやってきて 奥さんの言われるがまま 中村は 奥さんの助産婦仲間に電話をかけ 夜中にたくさんの助産婦さんたちが中村家に 集合しました。 手を握ったり、励ましたりする病院での立ち会い出産とは訳が違う、さすがは 自宅出産 中村さんも 助産婦さながらの手伝いをしたそうです。大変だったとの一言を 言っておられましたが、とても重みのある「大変」という言葉に聞こえました。
奥さんの陣痛で痛がる姿 当時中学生だった長男、次男にしたら母親ですね。いつもとは違う母親の姿に 二男は泣き出していたそうです。 私が その息子の立場だったら そうなっていたかもしれません、どこかに隠れていたかもしれません。TVで出産シーンなどが映ると チャンネルを変えてしまうので たぶん後者のような行動にでていたのは 予想が付きます。 息子さん達は、たとえ感情を露わにしたとしても、このような状況でも逃げず 現場にいた 長男次男に脱帽する気持ちでした。きっと人生において 大きなモノを得たに違いないと思いました。
身を張った教育とでも いうのでしょうか。家の間取りが 子供に影響するどうのこうの問題を 超越する教育だと思いました。家の間取りで 環境を整えてやるのも とても大切な事ですが、大人の理屈だけでは 子供は育たないし、納得しないし、わからないのかもしれません。
最後に 中村さんは 母なる存在に フツフツと感謝の念が湧きあがってきたと締めくくりました。
と 今日は こんな具合で 一日が はじまりました。
朝から このような話を聞くと なんか本を一冊 読み終えて 「フゥ~」と息を吐き ページを閉じたような すがすがしさが 余韻として残りました。
さて 今日も一日頑張りましょう。