修道院を 後にしてから、我々一同は 函館奉行所 「五稜郭」へと 向かいました。 ここは 新撰組の 舞台とも なった 有名な場所です。
我々は この 建築費用27億円もの大金を かけられて 今年の7月に完成、再生新築された 「五稜郭」とは いかがなモノかと 建築業者として 27億円の「建物の仕事」というものを 見学しに向かいました。
また この建物の 建築には 腕が立つ 日本中の大工さんが 集結したそうです。残念ながら 富山からは 誰も 行ってはいなかったそうですが、北陸では 福井県から 2名 瓦下地を 造りに 大工さんが 行っていたそうです。
五稜郭の 内装の 造りは 再生構築というだけに 純和風です。
一見 どこにでもあるような 和室が 続く建物に 見えますが、材料が 全然違います 秋田杉、 欅の一枚モノの床、 無目上等ヒノキ、 スギ、
27億円の 大半が 材料費では なかろうかと 思われるほど 高級木材の オンパレードです。工法的には 我々も 行っている 伝統在来軸組工法。 特別な工法では ないようでした。 今のプレカット金具の在来軸組工法とは 違い、伝統的 継ぎ手などを 使った 本当 伝統的な在来軸組工法です。 再生住宅を 手掛ける我々としては 珍しくないと 一緒に参加していた 当社の大工棟梁は 言っておられました。
だから 知らない人が 見ると なんら価値を感じない ただの和風造りでは ないかと 思いました。 でも 純和風とは そういうものです。今の 和風住宅とは 表面上の和風であり むかしながらの純和風というと 再生でもないかぎり 多くの費用がかかります。こだわればキリがないですし。
集成材の表面に 無垢の表皮を 張った材料で 見た目は 無垢材といった ローコストな和室用 新建材。
とことん材料、大工手間に こだわって作った究極の新築純和風の建物が この 「五稜郭」という 建物では ないかと 思います。
機会があれば 一度 この贅をつくした純和風住宅を 堪能してみてください。
さすがに 無垢材の 塊とも言える 「五稜郭」。 完成から2カ月ですが やはり 床のキシみ、壁材の隙 が見受けられました。 さすがの北海道といえども 今年は 厳しい猛暑だったそうなので 無垢材の収縮が 起こったんでしょう。
各 部品 ひとつひとつまで 職人さんの 手作りです。釘隠しという 釘跡を隠す 部品も京都の職人さんが作り 部屋の一つ一つ 区別して 付けてありました。釘隠しの形により その部屋の 位の高さが 分けられているそうです。 位の高い人が 入る部屋には 立派に彫刻された釘隠し、そうでない 部屋には 無地に近く 角の立たない丸まった 釘隠しと いった具合に。
これぞ 純和風の いい 建物という 感想を 持ちました。
共栄ホームズの 再生住宅を 手掛ける 大工さんも 凄い技術を持っておられるので こんど こんな機会が あれば 声が かかれば 嬉しいな。
その為には 我々 会社側が 全国的に アピールしないと
頑張ります。