「日本の古民家」探訪もその3となりました、その1、その2では県外の民
家を紹介してきましたが、今回は県内の民家「武田家住宅」(富山県高岡市
)をご紹介します。
武田家は、武田信玄の弟・逍遙軒信綱の子孫と伝えられ、代々地区の代表で
ある肝煎(きもいり)を勤めた家系です。江戸時代後期の安永年間(1772~
1780)に、高岡市伏木の勝興寺本堂が再建されたときの余材で建てられたと
も言われています。
武田家住宅を訪れると、まずは立派な屋根にひかれます。ここでは屋根の材
料として、主に茅、瓦、こけらが使われています。同じ屋根でも材料によっ
て随分と印象が違いますが、使い分けることで武家住宅らしい洗練された雰
囲気となっています。現代の住宅で、これほどの立派な屋根を載せるのは難
しいですが、古民家には、住宅を設計する際のヒントが隠されていると思い
ます。
内部も立派な造りとなっていて、ワクノウチや続き間の座敷、庭を望む縁側
など、農家住宅の造りを基本としていて、古材の魅力を味わうことができま
す。古民家探訪の楽しみの一つは、木材にあります。太さや長さのある立派
な木材、手に入れることが難しい希少な材を使うことは、当時の財力や権力
の象徴でもありました。こうした木材による空間が現代に受け継がれること
は、とても価値のあることだと、訪れる度に感じます。
「日本の古民家」探訪もその3となりました、その1、その2では県外の民家を紹介してきましたが、今回は県内の民家「武田家住宅」(富山県高岡市)をご紹介します。
武田家は、武田信玄の弟・逍遙軒信綱の子孫と伝えられ、代々地区の代表である肝煎(きもいり)を勤めた家系です。江戸時代後期の安永年間(1772~1780)に、高岡市伏木の勝興寺本堂が再建されたときの余材で建てられたとも言われています。
武田家住宅を訪れると、まずは立派な屋根にひかれます。ここでは屋根の材料として、主に茅、瓦、こけらが使われています。同じ屋根でも材料によって随分と印象が違いますが、使い分けることで武家住宅らしい洗練された雰囲気となっています。現代の住宅で、これほどの立派な屋根を載せるのは難しいですが、古民家には、住宅を設計する際のヒントが隠されていると思います。
内部も立派な造りとなっていて、ワクノウチや続き間の座敷、庭を望む縁側など、農家住宅の造りを基本としていて、古材の魅力を味わうことができます。古民家探訪の楽しみの一つは、木材にあります。太さや長さのある立派な木材、手に入れることが難しい希少な材を使うことは、当時の財力や権力の象徴でもありました。こうした木材による空間が現代に受け継がれることは、とても価値のあることだと、訪れる度に感じます。