昨日 当社にてYKKAPの新商品の説明会と、これからの住宅の省エネ性能に関する講習会がありました
住宅の断熱化において、熱損失の大きい窓は大変重要であり、アルミ+単板ガラスの窓に比べ、樹脂窓+複層ガラスに替えることで外皮熱損失は半分になります。
しかし、日本では樹脂サッシの普及率7.7%と非常に少なく、アメリカは46%、ドイツは55%と約半数近くが樹脂サッシを選んでいるという事を知りました。
また、断熱基準に関しても他国では厳しい基準があるのですが、日本は義務基準がなく任意であることに、住宅に関して日本は非常に出遅れているのだなと痛感させられました。
家の寿命に関しても日本の木造住宅は約30年、アメリカは約55年、ドイツに関しては約80年と「壊すなんてもったいない」という想いで住宅に取り組んでいる当社としては、残念な数字でした。
人々がこれからの生活を「健康」に過ごすためには、食生活+生活環境に加え、+住環境が大切なキーワードになります。
家の中の急激な温度変化で起こるヒートショック(お風呂場や夜中のトイレ等の温度変化)で亡くなられる方が年間14000人と多く、交通事故で亡くなる5700人の なんと2.4倍のあることに驚きました。
日本は昔から「寒いけど我慢」という意識がここ50数年間変わらずにありますが、健康へのリスクを軽減するためにも、住宅の断熱化、温度差のバリアフリー化が、とても大切なことであると再認識しました。
住宅業界では2013年に改正省エネ基準がスタートしており、2020年の東京オリンピックの年までには、改正省エネ基準適合が義務化される予定です。
また2030年には新築住宅ではゼロエネルギー(自分の家で消費するエネルギーは自分の家でまかなうという考え)の住宅化率100%が推進されていきます。
そのような流れは新築住宅に限らず、リフォームや再生住宅の分野にも広がっていくと考えられます。
30数年で創っては壊すという、日本住宅も変わっていかなければならないだろうと思います。
そして、世代が変わっても更に長いおつきあいのできる住宅会社を目指していかなければならないと強く思いました。