昔の クローゼットの 形
最近 共栄ホームズのブログの内容が 建築に 関わらない内容に なっていると 朝礼にて ご指摘を 受けましたので、 今回は 建築の内容に関して 少し書きたいと思います。
さて、皆さんの家には 「クローゼット」と 呼ばれるスペースが あると思います。 私の家にも 子供部屋、寝室、とクローゼットが 設けてあります。 「クローゼット」 という 言葉の通り カタカナで 西洋文化が日本に 入ってきて 日本住宅に 取り入れられたということは ご想像が つくかと思います。
「クローゼット」と聞くと 衣類などを収納するスペースなどを 想像される方が ほとんどだと 思われますが、実話 「クローゼット」の 本来の意味は 「トイレ」なのです。この話には 西洋の貴族社会まで さかのぼります。貴族の着る服というのは、脱ぐのが大変で 付き添いの人がいなければ 着替えられないという具合でした。日本で言うと 平安時代などの 十二単(じゅうにひとえ)みたいな感じでしょうか。
要するに トイレをするにも 服を付き添いの人に手伝ってもらい脱ぎ そこから用をたす といった具合でした。 トイレをするにも 「クローゼット」の様な 広く 着替えを行う完全プライベートな 空間が必要でした。
そこから 住宅水道設備の発展にともない 「クローゼット」から トイレの機能が消え、服を脱ぎ 片づけるという機能だけが 残ったのです。
「トイレ」を 略語で WC とも書きますが。これは 「W(ウォーター)C(クローゼット)」の略です。 要するに 水道設備のある クローゼットという意味です。
今回は 西洋の建築知識のお話でしたが、 日本建築の歴史は 日本人ならではの 繊細な心使いからくる 「純和風建築の良さ」の 奥の深いお話が たくさんあります。 また 機会があれば お話し したいと思います。
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