悪いコンフォートゾーンは いずれ暴かれる
2019年から2022年 新築一戸建て調査で、その 9割の物件には、構造、断熱に 何かしらの欠陥不具合があるという 恐ろしいデーターが出ましたね。
大手だから安心、ブランドだから安心、また 今の時代 品質管理は当たり前と、 皆様が常識で当たり前と思ってきた事が1割だったという少数結果で、数字でひっくり返されました。
建物が仕上がってからの、クロスの剥がれ、傷、汚れ付着、隙間などは 素人目線の施主様も気付く事ができ、後々対応可能な事が多いです。また 生命や快適さに関わる重大な欠陥は少ない事が多いです。
少し乱暴な言い方になりますが、仕上げのチエックは 施主様が一番 細かく 言わずともチエックされます。そうです、現場監督以上にね。
さて、そんな 素人さんでは、気付く事も出来ず 仕上げで隠されてしまう部分の 9割に不具合があるという事実。
仕事を獲得する営業マンが一番の力を持ち、その反面 評価され難い 現場監督という仕事。 仮に不具合を発見し、やり直しとなれば、会社の利益が削がれ 工期が遅れる。
利益を追求する企業にとっては、真面目な現場監督、正義感の強い現場監督は、ある意味 会社の敵。この様な 資本主義でいうコンフォートゾーンでの家作りの結果が この数字だと思います。
ノーミスで進行させる事が一番なのですが。数々の人が出入りする現場。現場監督もやっている僕が 言いますが、100%ノーミスで最後まで完成させられる建物って 本当に僅かです。もっと言えば 無いかもと 言っても過言ではないかもしれません。 それらを そのまま隠すか、やり直すかは 個々の判断にゆだねられます。
僕たちの チエック機能の真髄は、 施主様では チエック出来ない所をしっかりと見てゆく事。
また 建物のスペック、断熱性UA値 や 隙間係数C値 これは仕上がった後の結果であり、仮にその過程で不具合があって数値に関係ない所が隠されては 元も子もありませんよね。