リノベ改修で断熱等級7 HEAT20 G3へ
フルリノベーション工事現場へやってまいりました。
こちらの現場は、現行法上 最高グレード断熱等級7 HEAT20 G3へと改修中です。
通常は柱と柱の間などに断熱材を施工するのですが、
等級7へするには、下の写真の様に、まず柱の外側へ断熱材を留め付けて すっぽりと囲みます。
付加断熱をするので壁の厚みが増しますので、サッシ取付用にスペーサー用の木材を施工してから
断熱材を留め付けてゆきます。
この様に建物の外周面を まず断熱材で囲んでから、室内の断熱施工へと移ります。
要するに 室外と室内のダブル断熱という事です。
一見 断熱材で囲まれてしまっているので新築と変わらない様に見えますが、しっかりと古い建物でして、上の写真を見て頂くと既存の屋根下地垂木が見えております。
建物は通気をしっかりと確保していれば20~30年程度の木材は、まだまだ現役です。
下の垂木が既存 上の垂木が新品なのですが、見比べても20年程度じゃ ほぼ分からないくらい劣化しておりません。
既存の屋根の上に もう一回同じ屋根と作る事で
二重屋根構造にして より通気性の高い建物へと改修します。
耐震性は IW値=1.5以上 新築でいう耐震等級3相当以上へと リノベーションされます。
(リノベーションでの耐震計算は劣化定数も考慮するので、新築とは違う計算になり耐震等級●●相当という呼び名になります。新築で言う耐震等級●●相当とは違い、新築で相当と表現するのは、上物躯体の壁は等級3をクリアしていても基礎がおそらく耐震等級1な時に、この様な表現をする事が多いです)
設計・計画・知識を持って行うリノベーション工事は新築以上の性能をコスパ良く叩き出す事が可能となっております。
少しでも坪数の大き目の間取りや建物が欲しい方は是非 視野に入れてみてはいかがでしょうか?
また 持ち家のある方は 築年数に限らず 是非 壊す前に一度考えてみた方が良いです
「壊すなんてもったない」の精神です