9月に上棟を控えております。 平屋住宅の現場に今日は行ってきました。
なんとなく雲っているし多少は 涼しくなったかなぁ~なんて 思って 水分も持たずに作業に向かってしまい。。。
想像以上に今日も暑くて クラクラ 熱中症寸前でした。。。。
さすがに 1時間作業した後に 水を買いに一度 現場を出ました。上水道だし、ホースから直接飲もうかな?なんて本気で考えましたが、使い回しのホースリールでしたので お腹を壊しても嫌だったので、買いにいきました。
さて、現状
配筋検査も無事に通過し、ベタ基礎ベースを打設し養生中です。
コンクリートは水を散水しながらの養生が強度につながりますので、まるで花に水をあげるかのように コンクリートにも水をあげに来ました。
で 今日行ってきた 作業というのは、この後 打設する立ち上がり部分の鉄筋の掃除と、底盤部分のレイタンス除去を行ってきました。 これは、基礎屋さんが 型枠の墨を出す前に行う必要あるので、どうしても今日行く必要がありました。 雨でも降ってくれれば やり易かったのに、快晴のうえ猛暑、さらにコンクリートの蓄熱効果と湿気で もう 大変な作業でした。
レイタンス除去や 鉄筋の掃除も 何で必要か? 詳しくは動画で解説しようと思っております。
簡単に言うと、レイタンスはコンクリートの灰汁(あく)で ヌルヌルなので 立ち上がりコンクリートとの繋ぎ目にあると構造的に弱点になるから。
【クリックするとアニメーションが動きます】
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一方、
鉄筋の掃除は、コンクリートって押え付ける圧縮力にはとても強い材料なんですが、引っ張り力にはめっぽう弱い材料です。 長スパン梁などの構造計算では0(ゼロ)とみなすくらい弱いです。そんなコンクリートの引張り力を担っているのが 鉄筋のみの力なんです。鉄筋って とても重要な構造材ですし、コンクリートと鉄筋の付着力も同時に大事であるという事が 文面からも十分に読み取って頂けるかと思います。そんなコンクリートと、鉄筋の許容付着応力度(1.35+1/25×Fc)を計算し考察する時などの、付着力低下を防ぐ為に 鉄筋の掃除をしております。こういった構造の計算って鉄筋にゴミ・モルタルなどの不純物が付着していない事が前提での計算式なので。
よく基礎の設計だと、設計者が 「鉄筋のピッチが~」 「鉄筋の太さが~」 など 言いいがちですが、これはハッキリいって お金さえ払えば完全に解決です。
いやいやその前に 現場監督に投げっぱなしで、 品質管理できてますか?が 僕は問題だと思います。
品質管理はお金で解決できないと思っています。
ゴミやモルタルが付いていると付着力は飛躍的に落ちます。計算通にはなっていないという事です。 コレって問題ですよね?
あと 当たり前ですが、コンクリートは打設後 重力に逆らわず沈殿してゆきます、鉄筋組みの下方が付着力が必然的に強くなります。なので、鉄筋の中の上の方(土台の真下部分の鉄筋)の 掃除は とても大事なのです。 長期荷重だけを考えると下側の配筋が引っ張り抵抗を担っている為、下の鉄筋の方が重要に一見えますが、地震などの上下運動の際には、上側の鉄筋も重要な引っ張り抵抗の役割を果たす機会が万が一来るかもしれないので、できれば上下均等に丁寧に施工したいですよね。 気が抜けないところです。
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あっ! ちなみに図は かなり極端に描いてありますよ。
小難しい長文 失礼致しました。
では、今しばらく 熱中症には気を付けて 頑張りましょう!