モデルハウスの設計が始動致しました。
新築ではありません、再生住宅(フルリノベーション)のモデルハウスです。
新築資材の値上がり高騰により、なかなか新築に手が出ない。
また 不動産屋の扱う中古物件は、現状引渡しという無保証の売りっぱなし状態やコスト優先 見た目だけ綺麗に見えてれば良いという悪質なリフォーム住宅のオンパレード。
こういった市場にメスを入れる為、当社が 創業当時から培った再生工事のノウハウで その様な状況を改善したいという想いからの フルリノベーション『再生住宅モデルハウス』 計画です。
こういった働きかけが これからの空き家問題、低炭素化社会に向けての改善にも繋がると信じております。
という事で 富山市 婦中町にある、中古物件を さっそく手に入れました。
そんな中古物件の天井断熱部です。 どうやら 屋根断熱で 熱橋部は梁間在来軸組っぽいですね。
そんな感じで中古の建物の仕様を 調査し、さっそく 僕がUA値計算を行いました。
あくまで 新築状態での UA値なので、おそらく築16年が経過しておりますので、このUA値から更に悪化していると予想されます。
築16年でしたが、アルミ樹脂複合サッシが使用されており、当時としては最先端だったのかもしれません。が、計算結果こちらの 中古住宅 UA値=0.84でした。 今の新築でいうと お世辞にも 暖かく涼しい家とは言い難い数値でした。(※当時のガラスの詳細は未だ調べておらず、現行のアルミ樹脂複合サッシの標準仕様アルコンガス入りLOW-Eで計算したので、おそらく表記数値(0.84)よりもUA値は悪くなっていく方向かと思います。今後 ガラス仕様なども調べて修正予定です。)
さて、これを どこまで 改善してゆくべきか。
ここは 予算と相談です。 モデルハウスとして使用しながら売却も視野にいれている為 あまり予算もかけられません。 新築よりも安く良質な建物を手に入れるという事が大前提ですので。
また、コーディネートや見た目にお金(コスト)を廻した方が 建物は正直売れます。でも そんな売り方って建物設計のプロとして それは どうなの?基本あってのデザイン性という僕の小さなプライドなどもあったり、、
当たり前ですが、お金さえかければ 断熱性能だって HAET20 GⅠ~Ⅲも 断熱等級7も全然可能なんですが、そんなにコストをかけるなら 新築計画にシフトされますし、この計画の魅力が薄れてしまうと 僕は思っていますので、 ここまでの性能値を求められる方は、きっと中古住宅って選択肢にすらないだろうという 僕の勝手な偏見でもあります(笑)すいません。
なので、
とりあえず ZEH(ゼッチ)基準を目標に 計画を立ててゆこうと思っております。
乞うご期待下さい。
あくまで 「こんな価格で!こんな カッコ良くてお洒落で、性能・品質の良い建物ってできるんですね!!!」 これを言って頂ける事が、 最終目的なので。頑張ります! 何かに特化するのではなく、コスト・デザイン性含めてバランスの良い住みやすい建物に仕上げる予定であります。
7月から着工予定ですので、工事の進捗状況などは 近日中に、ホームページに新規にバナーページを設けますので、そこから YouTubeにて 随時 解体から 工事状況・改修状況を ご報告してゆく予定にしております。
中古住宅の一番の不安点は、工事途中など 何がしてあるか分からなかったり 手抜きリフォームが不安だったり そんな不安材料を 払拭頂けるよう 改修前後のUA値計算書、構造計算書、様々な書類と工事途中の映像を交えて すべてオープンに紹介させて頂きたいと思っております!
お楽しみに!