少し マニアックな 話を しようと思います。(個人YouTubeで 取り上げようと思っていた内容なのですが。。)
断熱材の話です。 暖かい寒いという 断熱性 UA値、気密性 C値の話は 耳にタコが出来るくらい聞き飽きたという方々も多いと思います。
なので 今回は 湿気と断熱材の関係の話です。
前もって お伝えしますが、気密C値性能が良いと 結露は遮湿すると思われている方も多いかもしれませんが、間違いです。 どういったモノを使って C値を確保するがか 問題なんです。
なので、
結露計算の話を 噛み砕いて お伝えします。
今回は 断熱性UA値の話ではありません、結露計算に絞ってフォーカスを当てた話なので 神経質な方は 見ない方がいいかもしれません。
ここで まず怖いのは、硬質ウレタン吹付断熱の家です。しっかりとした 材品種の吹き付けウレタン断熱材を使用すれば とても良い断熱方法で、かつ 見た目的には、いかにも隙間が無く 暖かそうで、隙が無さそうな断熱材に見えても ひとつ 最大の落とし穴があります。
【硬質ウレタン吹付断熱施工の内部】
この吹付硬質ウレタン断熱材には 大まかに 4種類の品種(性能が良い方が値段も高い)があります。
●専門用語:透湿率(数字が小さいほど 湿気を通しにくい=透湿抵抗値が高い=高性能)
簡単に書きます。 硬質ウレタン断熱(A種3)という種類の商品を 現地吹付で使われていた場合、 湿気は 室内に入りやすいという事です。 もっと簡単に言うと 土壁(100mm相当)よりも 湿気を通す程 隙間だらけという事。 あっコレ ヤバいなと分かられるかと思います。 断熱性UA値の話を除して、透湿抵抗値、結露計算だけでの話をすると、「あたなの家は まるで 200年前の お城ですね。」 科学的には もう言い返せません。
数字を使って説明すると、硬質ウレタン断熱の A種3を使用した場合、透湿率が30ng/(m.s.Pa)オーバーです。 あたなたの家は 土壁くらい 夏は湿気を室内にいれて、冬は湿気を壁内を通過し室外に放出しますよ。(おそらく放出前に 壁内結露となります。) と 言い換える事ができます。夏型結露には 外壁の取り付け方や通気で回避できるかもしれませんが、冬型結露に対しては 不十分と 言わざるを得ません。
グラスウールを叩く記事も見ますが、これなら コスパなども考慮しても、グラスウールに気密シート施工の方が 理に適っていて マシであると 個人的には 思います。
硬質ウレタンA種3の現場吹付施工の家で、結露の事も考えると 吹付後 気密シート施工しないといけませんね。
さて 現場では どうでしょう? 断熱吹付後 室内側気密シート施工されてますか?
消費者は、まず 気を付ける事は。
硬質ウレタン吹付断熱 を採用の場合、必ず 品種を確認した方が良いです。
(見た目で 分からないので 平気で 嘘を言う 業者もいるので、下請けさんの断熱施工会社に 施工品質納品書もらいましょう。)
A種2 か B種であれば 比較的安心かと 思われます。透湿率4.5ng/(m.s.Pa) 程度です。
ちなみに 当社で 施工している フェノールフォーム1種2号CⅡ種の 透湿率は 1.5ng/(m.s.Pa) です。 数字から見ても さらに上の性能値ですね。断熱材自体が防湿層を形成しているとも言えます。
もちろん フェノールフォームだから 完璧という事は ないです。値段が高いとか、紫外線に弱いなどと 酷評する専門家もおられます。 当社の場合は、紫外線は 外部遮熱シートなどで対策をしております。
全ての断熱材は現場での丁寧な施工性で 大きく変わります。
断熱性 気密性を 気にされる方々も 多いですが、日本は 本当に 湿気との闘いです。
近年 温暖化、雨も多く 熱帯雨林化してきているのが近年の日本だと思い、その中でも四季の違いが顕著な富山県。 それに対応する構造を とも考えた結果です。表面上の 塗り壁 や 珪藻土、自然素材などの吸湿性などでは とても対抗できないのは 火を見るよりも明らか。本当に カビ ダニ 健康住宅を求めるならば 構造 断熱 気密 防湿 通気から見直すのが一番の近道です。これは 間違いないです。
冬型結露、夏型結露、
ここら辺も 是非 考慮して 断熱材 や 通気構造 の選定を!