道路斜線制限
現在 モダンな建物の設計依頼のあった 図面を作成しております。
この週末で 大幅に 仕事が進みそうです。
こちらの依頼のあったお客様の 敷地は 2方向に道路(建築基準法上の道路)が 走っていて細長い三角形に近い敷地となっておりますので、図面作成にも なかなか 大変です。
広い方の道路は、問題無いのですが、狭いほうの道路が敷地を斜めになる様に敷地を横断しており、建物の高さに 各方位から かなりの制限をかけてきます。 また 狭い道路の方が より制限がキツくなります。 道路に日が当たらないと 冬場 道路が常時凍結の恐れがある などの理由からの 建物高さ制限です。
こういった場合、狭い道路側を 駐車場などにして 建物を逃がす事が 多いのですが、設計依頼の内容的には、広い道路側から駐車したい との 事なので。 建物本体が なかなかの制限がかかっています。
いろいろ考えながら 図面を描いております。
ある程度 エスキス図+α 程度の図面が出来あがりました。
建物 左側にある道路(狭いが 建築基準法上の道路なので 建物に制限がかかる。。。)が 斜めに横断している為、道路側に2階が建てられません。 (大雑把ですが 赤矢印のラインに建物が建てられないイメージ)
まだ 構造計算前の エスキス図の段階なので 変更になる可能性もあるのですが。
道路斜線制限側は、運良く方角的に 南東面の為 壁で囲んだ プライベートデッキテラスに しました。(1階の目隠し壁 程度なら 斜線制限に 引っかからないし、プライバシーの確保に最適!) この次に 問題になるのが、目隠し壁を 配置すると 今度は 採光計算に支障が生じてくる事となるのですが 話が 専門的になり過ぎるので 割愛させて頂きます。
玄関からも デッキテラスを望める様に してみました。 一般的には暗くなりがちな 北側入り口の玄関ですが、道路に沿って南東部に デッキテラスを 設けた事により、ちょうど テラスのある 南からの明るい光が入り 明るい玄関ホールと なります。 また 窓を設ける事により 視覚的にも 奥行きが出ます。
玄関アプローチのある北側は 北風が強いとの事でしたので、壁で囲み テラス風の 玄関アプローチにしてみました。風除室の役割を兼ております。
外観からも お分かりかもしれませんが、 北側 駐車場には 窓がない 壁のような建物になっております。
北側に 壁しか無いということは 雨嵐などの際に 万が一の 室内へ雨水の吹き込みを 防げるという利点もあります。 これは 近隣の立地条件 地域特性に よる所があるので、これまで住んでこられた施主様または、近隣の方々が一番 良く理解をしておられます。
北側が壁になっており、閉鎖感がありそうですが 一歩 中に 入れば、プライバシーが確保された 明るく ひらけた 居室空間が 印象的な 家となっております。
お客様との 約束の日まで しばらくあるので 手直しを加えて 図面を もっと飛躍的に 良くしていこうと思います。