賢者の贈り物

今日の新聞紙上、読者のひろばに投稿された記事が目に留まりました。

奥様からバレンタインデーに、自分では絶対選ばないであろう赤いネクタイをプレゼントされ、しぶしぶ会社に着けて出掛けた所、意外にも上司からも部下の女子社員からも、「ネクタイ変わりましたね」と、会話が弾んだということでした。そして贈ってもらった奥様の事を想い図るという内容でした。

 

その話を読み、賢者の贈り物という話を思い出しました。

クリスマスプレゼントにと、夫は大切にしていた懐中時計を売り、妻の長い髪に似合うであろう髪かざりを 妻は大切にしていた長い髪を切り売って、夫の懐中時計に似合うであろう鎖を買うのでした。

結局、お互いの贈り物は無駄になったのですが、相手を思いやるということを学んだという話です。

 

プレゼントは、贈るという行為以上に、何を贈れば喜んで貰えるか、貰った相手は喜んでくれるだろうかと、相手を常に思いながら選びます。さらに、プレゼントした相手が喜んでくれたら、ことさら自分の喜びは尽きません。贈るという行為が 相手を喜ばせるとともに、結局は自分の幸せにつながります。

 

家づくりにも同じ想いがあります。

家を建てるという行為が、家族の幸せや未来に想いをはせる、そしてそれが自分の幸せにもつながります。

新築はもちろんですが、当社がずっと取り組んできた再生には、さらに深い想いがあります。

自分が存在している現在に至るまでの生き様、家族の歴史、想いが生活を共にしてきた家への再生に繋がります。

 

再生の家づくりまでの間には、家族のそれぞれの想い、歴史、相続の問題、登記の問題、予算など、多岐にわたる問題が山積している場合が多くあります。しかし、そういう問題をクリアして、完成された時の喜びは何物にも代えがたい感があります。

そういう仕事に携わることができることに幸せを感じた日でした。

 

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          新築させて頂いたN様のお子様

            プレゼントは何でしょう?