部位別での 断熱材の役割
今日から 8月ですね!
神通川の花火大会が開催されます。 またなんと今年は (コロナ明けだから??) 時間の延長、花火の数も多くなる らしいですね。
さすがに仕事後に この暑さ 人混み 花火を見に行く体力は 僕にはありません。。。
さて、今日は 断熱材について
断熱材には、天井用、壁用、床用、があります。 それぞれに季節により活躍具合が違ってきます。
人間は 『局所不快感』という感覚を持つ生き物です。 たとえ夏場で室温が24度(快適温度)でも 天井平面が29度だと 不思議と不快に感じる生き物なんです。 要するに どんなにエアコンで室温キープしても、断熱性能が悪くて屋根の暑さが天井面に伝わり室温と天井平面に5℃以上の差が起きると 不快にかんじます。 「体は涼しいが、頭が 何となくボーっとのぼせた感じの状態」といえば 分かりやすいかな?
じゃあ冬だと 人間の頭寒足熱の関係から 冬場の天井面の断熱性は PPD(予測不快者率)からの視点だと そこまで人に影響しないのが統計的に出てます。 その変わり 壁面・床面の断熱性能が悪くて 壁面・床面と室温が10℃以上の温度差があるとき、いくら室温が24度(快適温度)にキープしていても 人間の体温を放射熱として奪ってゆくので なんだか不快という結論になります。
冬場に温かい家にされたい方は、壁と窓の断熱性能を 重要視されるのがコストをかける点で効率的です。 頭寒足熱の観点から 床面には、直接な熱源:床暖房の採用もひとつです。
夏場に涼しい家にされたい方は、天井の断熱材にコストをまわすのも 手かもしれません。
本当は、すべてにおいて最強のコストをかけて作りたいですが、ご予算は 人それぞれ 様々ですし、考え方・暑さ寒さに対する体感値も それぞれです。間取りや設備に関しては ヒヤリングを充分によく行いますが、断熱面へのヒアリング コスト分配って あまり聞きませんよね??
「冬は服着込めば良いけど、夏暑いのが耐えられない」
「クーラーは苦手だけど、冬寒いのだけは ちょっと無理、、」
「冬場の足が冷えるのが 辛い、、」
などなど
ヒアリングを重ねてそれぞれの体感値に合った家作り。
最低限度を確保した事を前提ですが、そんな断熱面でも予算を加味しながら作るオーダー住宅も良いかもしれませんね。